2024.02.19
未来都市デザイン研究会にて視察調査をおこないました
2024年2月7日(水)に、三重大学北勢サテライト研究会として、工学研究科の近藤早映准教授が代表を務める「未来都市デザイン研究会※」の活動の一つとして、四日市市多文化共生サロンの視察調査が行われました。
今回の視察調査は、昨今の外国人人口の増加、多国籍化など多様化する地域の現状と課題を知り、未来の都市デザインに必要不可欠な視点である「多文化共生」について理解を深めることを目的に実施されました。
当日は、近藤准教授の他、関東学院大学国際文化学部の柏木梢准教授と同大学・学部2年の太田愛さん、高橋未向さん、三重大学地域イノベーション学研究科博士前期課程の李雅璐さん、同博士後期課程の小西凌さんが参加し、四日市市多文化共生サロンの中村純司様、小野眞貴子様ご協力のもと視察を行いました。
現在の四日市市、さらには四日市市多文化共生サロンのある笹川地区の状況と、日本語教室をはじめとした様々な課題を解決するために企画されている取り組みについて、資料を見ながら詳しくご説明いただきました。外国人の生活を支援するボランティア人材の不足や外国人向けの情報展開の難しさ、外国人と日本人の間で生じる認識のギャップや根強く残るステレオタイプなど、現場のリアルな課題について活発な意見交換もされました。
すべての人にとって住みよいまちづくりのための「多文化共生」の実現に携わる皆様の生の声をお聞きすることができ、大学内では創出できない貴重な学びの場となりました。また、今回は他大学との交流の機会にもなっており、国際交流に関する学生主体で取り組まれている大学独自のプロジェクトについて話題にあがる場面も見られる等、それぞれが視野を広げる時間となりました。
今後は今回得られたたくさんの情報を整理し、来年度以降の研究会活動に活かしてまいります。
四日市市多文化共生サロンの皆様、お忙しい中ご協力いただきありがとうございました。
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※「未来都市デザイン研究会」とは
三重大学北勢サテライトに設置されている研究会です。近年の目覚ましいスピードで発展する科学技術により、我々の生活が便利かつ自由になった一方で、変革する都市生活や不確実な未来に戸惑いが生じるという背景を受けて研究会が立ち上がりました。公民連携で未来の都市デザインに活用可能な研究シーズや社会的視点を持ち寄り、フラットに議論しながら、参加者全員で身近な生活や地域社会の未来を考える機会を共有します。大学の研究シーズを投げかけるだけではなく、地域の皆様の関心のある様々な研究分野から、私たちの生活に落とし込みづらいトピックスについて一緒に考えるきっかけづくりを目指します。