2023.10.25
令和5年度第2回「健康福祉システム開発研究会」を開催しました
2023年10月20日(金)17時より、三重大学北勢サテライト研究会として、工学研究科の駒田諭教授が代表を務める「健康福祉システム開発研究会*」の令和5年度第2回を開催しました。
前回に引き続き、より多くの皆様にご参加いただくため、北勢サテライトでの対面開催の様子をオンラインでも配信し、総勢16名の参加がありました。
前半は、「鈴鹿医療科学大学のデータサイエンス教育の考え方」をテーマに、鈴鹿医療科学大学医用工学部医療健康データサイエンス学科の鶴岡信治教授にご講演いただきました。
社会から求められているデータサイエンス教育について、鈴鹿医療科学大学で実践されているデータサイエンス教育の特色や、実際の授業で使用している動画を多数用いた教材などの例を示しながら説明されました。また、オンデマンドでの学修の留意点や効果・メリットについてデータで示されました。講演後も、わかりやすく効果的に学べる教材の作り方について、実際にデモンストレーションをしながら意見交換されました。
後半は、三重大学工学部技術部の北島巧海氏より、「質問票を用いた曝露推定モデル 電磁界の健康リスク評価研究の一例」をテーマに研究内容の紹介がありました。
社会集団の健康に焦点を当てた「公衆衛生学」分野への工学的アプローチについて説明がありました。中でも、家庭内IH調理器から発生する中間周波電磁界の影響について、細胞実験や動物実験などによる先行研究も示しながら、未だ十分ではない人を対象とした疫学研究の必要性と、今後研究を行うために必要な評価手法の開発について報告がありました。また、今後の研究の展開について、参加者からも活発に質問や意見が交わされました。
今年度最終回は1月19日(金)17時から開催予定です。多くの皆様のご参加をお待ちしております。
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*健康福祉システム開発研究会について
本研究会には主に企業、大学・教育機関、行政、介護・福祉分野の関係者が参加し、産学官の連携により、超高齢社会においてもご高齢の方が健康で健やかに生活できる環境を支援し、解決していく方法を考えることを目的としています。