知的イノベーション研究センター

2023年7月21日(金)17時より、三重大学北勢サテライトの企画として、工学研究科の駒田諭教授が代表を務める「健康福祉システム開発研究会^＊」の令和5年度第１回を開催しました。

昨年度に引き続き、より多くの皆様にご参加いただくため、北勢サテライトでの対面開催の様子をオンラインでも配信いたしました。

今年度初回の研究会開催にあたり、各参加者による1～２分の自己紹介、さらに代表の駒田教授からの研究会の趣旨説明がありました。その後、「医療介護系ロボットの開発」をテーマに、トヨタ自動車株式会社 未来創生センターの山田耕嗣 氏にご講演いただきました。

自動車メーカとして知られるトヨタ自動車株式会社がロボット開発に取り組む理由や、そのロボット開発の歩みについて、多数の画像・動画を交えて説明されました。リハビリロボットの共同開発等の医工連携の取組紹介では、「臨床現場での使いやすさ」についてのこだわりや、人に寄り添う工夫を解説されました。また、実用化するためのキーポイントとなる、ロボットを使用することで得られるうれしさへの「共感」や、ユーザーのニーズをしっかりとらえるための「市場との対話」の重要さを説かれました。さらに、事業化に至らなかった取組の事例を示しながら、その理由や当時の裏話、今後の課題などに触れ、医療機器を世に出すための様々なハードルについて普段の研究発表では聞く事のできない話題を提供していただける貴重な機会となりました。

総勢19名の参加があり、ご講演終了後も時間いっぱいまで質疑応答が行われました。

次回は10月20日(金)17時から開催予定です。多くの皆様のご参加をお待ちしております。

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＊健康福祉システム開発研究会について

本研究会には主に企業、大学・教育機関、行政、介護・福祉分野の関係者が参加し、産学官の連携により、超高齢社会においてもご高齢の方が健康で健やかに生活できる環境を支援し、解決していく方法を考えることを目的としています。