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2022.03.30

第27回北勢地域経営研究会「SDGsワークショップ ~SDGsアウトサイドイン・カードゲーム」でビジネスと社会課題解決について考える~」を開催しました

2022年3月19日(土)13時30分より、四日市市のユマニテクプラザにて、人文学部の青木雅生教授が代表を務める「北勢地域経営研究会」の第27回を開催しました。

本研究会は、三重県内の中小企業が顧客にも従業員にも地域にも「魅力ある企業」となるため、異業者交流も兼ねた若手中小企業経営者を中心とした学習機会を創出することを目的としており、2019年度から定例で月1回程度開催しております。研究会立ち上げの準備会を含め第27回となる今回は、「SDGsアウトサイドイン・カードゲーム」公認ファシリテーター(一期生)である、特定非営利活動法人Mブリッジ代表理事の米山哲司氏をお招きし、SDGsワークショップを開催いたしました。本研究会メンバーをはじめとする、中小企業の経営者あるいは管理職の方や学生など総勢21名の参加がありました。

まずはイントロダクションとして、米山講師からSDGsについての基礎知識を確認する講義が行われました。SDGsの定義や内容の確認、また三重県独自のSDGs推進パートナー登録制度についての紹介や各種社会問題についての三重県の現状の確認など触れられました。その中で、SDGsと聞くとグローバルな課題で自分や地域には縁遠いものと捉えている社会問題を、身近なものとして捉えられるようにローカライズされた「オープンデータカード〝SDGsスクエア〟〈三重県版〉」を用いたイントロダクションが行われ、この後行われるカードゲームへスムーズに進む入り口となりました。

 

「オープンデータカード〝SDGsスクエア〟〈三重県版〉については、2021年12月にテストプレイが行われました。以下のURLからご参照ください。
https://www.mie-u.ac.jp/topics/kohoblog/2021/12/sdgs-2.html

それを踏まえ、後半では「SDGsアウトサイドイン・カードゲーム」体験会へと入っていきます。
ビジネスではこれまで、「企業側の事情から取り組みを検討」する「インサイド・アウト」型が主流でした。しかしこれからは社会の課題に対応し、役に立つ「アウトサイド・イン」型のビジネススタイルにこそ新規性があるというのがこのゲームの出発点で、新たな事業を創造し社会に価値を生み出すために必要な考え方(=アウトサイド・イン)を、シミュレーション体験を通じて学ぶことを目的にしています。

【「SDGsアウトサイドイン・カードゲーム」公式HP】https://outside-in.jp/
社会で起きている課題に対して目を向け、解決策を考え事業を通じて実現していくゲームで、参加者は「IT」「金融」「エネルギー」「商社」などある特定の事業に取り組む会社の従業員の一人として事業を創造し会社を育てるロールプレイングです。参加者たちは手元にある資金と資源を使って新事業を創造・拡大し、社会問題を解決しながら同時になるべく多くの利益を得られるよう行動するという、理想ばかりでは実現しない現実的なSDGs追求のあり方を体験しました。

その後ワークショップの振り返り(リフレクション)が行われました。米山講師のコーディネートと参加者の積極的な学びの姿勢により、盛況のまま3時間半のプログラムは閉会を迎えました。

参加者のアンケートでは以下のような意見などがありました。
・事業を考えるにあたり、自分のビジョンを持ち、仲間に共有して同じ方向性を持ちながら取り組むことの重要性を感じました。
・企業として、経営理念、創立ビジョンなどを見つめなおすことが大切と思いました。
・環境のことしかイメージしていませんでしたが、かなり自分事におとしこんで理解できました。
・SDGsの意義の1つである他業界の方とも交流できた。
・カードゲームをした後に、社会課題について自分は何も知らない、でも知りたいなと思いました。

 

北勢地域経営研究会は令和4年度より「北勢経営ラボ」と名前を変え、引き続き月1回程度のペースで今後も開催を予定しております。
ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。

以上