2023.12.01
「令和5年度 四日市市民大学 21世紀ゼミナール」第2回を開催しました
令和5年11月25日(土)、四日市市にあるユマニテクプラザの研修室において、今年度2回目の「四日市市民大学 21世紀ゼミナール」(四日市市からの委託事業・北勢サテライトが企画運営)を開催しました。
令和5年度は、「齢を取っても若い体(医療における工学の進歩)」を統一テーマに計5回の講座を予定しています。様々な分野で人工知能やロボットが注目されている現代における工学の目覚ましい進歩と、それらが実際の医療分野で活用・応用されている実例について、三重大学工学部の教員が解説します。
2回目の講座は、「音の認知と音のデザイン」と題して、三重大学工学部の野呂雄一教授が講師を務め、26名が参加されました。
音は身近な存在ですが、説明するとなると・・・。
そもそも音とはいったい何か、音の大きさはどのように測るのか、どんな単位で表すのか、など基礎的な定義とともに、クイズや実験を交えながら、音や人間の聴覚の基本的な性質について説明がありました。また、特に騒音を評価するときに使われる専門用語を中心に、様々な用語の意味や概念についても分かり易い説明があり、理解を深めることができました。
以上の説明を踏まえ、音に対する心理的印象(大きさ、うるささ、心地よさなど)の評価や予測に関する研究について紹介がありました。
今回の講座を通じて、私たちがより健康に、快適・安全に生活するため、工学的な音の研究が如何に貢献しているかを知ることができました。具体的には、音楽をはじめとした芸術分野での音の認知から音のデザインによる機械音の音質改善の話。そして、詳しく説明のあった騒音と環境影響評価の関係。この騒音については、私たちが健康的な生活を送るため、一人ひとりが正しく騒音を理解する必要があることを認識することができました。
次回は、12月23日(土)に「医工連携で取り組む脊椎疾患の治療」(講師:三重大学工学部 稲葉忠司教授)を開催予定です。