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2022.10.28

令和4年度北勢サテライト「健康福祉システム開発研究会」第2回委員会を開催しました

2022年10月21日(金)17時より、三重大学北勢サテライトの企画として、工学研究科の駒田諭教授が代表を務める「健康福祉システム開発研究会」の令和4年度第2回委員会を開催しました。前回に引き続き、新型コロナウイルス感染拡大に配慮し、Zoomを活用したオンライン形式での開催となりました。

参加者の簡単な自己紹介、駒田教授から研究会の概要説明の後、以下の2名に研究内容の紹介をしていただきました。

①鈴鹿工業高等専門学校 電子情報工学科 伊藤明教授 「モーションキャプチャを用いたヒト運動解析」

モーションキャプチャを用いた研究を中心に紹介されました。特に、今年度科研費(基盤研究(C))に採択された「看護理工学による看護実習の遠隔教育支援システムに関する研究」について詳細に説明されました。この研究は、コロナ禍の看護教育で、学校・病院の対面・実地での実習指導が困難であるという背景を受け、「胸骨圧迫訓練」における非熟練者の動作の数値化、さらに熟練者との相違を提示することが目的です。これまでに得られたデータをもとに、現在の研究の状況や今後の課題について言及されました。また、外部資金を教育・研究に循環・還元できるようにという「資金獲得」の視点でもご講演頂きました。

 

②鈴鹿医療科学大学 医用工学部 医療健康データサイエンス学科 森田賢太助教 「親しみやすく愚痴を傾聴する対話システム」

日常生活を送る中で生まれるストレスを、機械と対話する事で軽減することを目的に進められている研究が紹介されました。既存の対話システムを例に挙げ、「親しみやすく愚痴を聞く対話システム」としての問題点や、新たに求められるシステムの特徴についてまとめられました。さらに、実際に開発されているシステムを使用している様子や、使用者の声も示しながら、今後の研究の課題についても説明されました。また、高齢化が進む日本において、一人暮らしの高齢者や入院患者、認知症患者などをユーザーにして社会・福祉への貢献に繋げるという、別の側面からのアイデアについても言及されました。

総勢22名の参加があり、各講演後の質疑応答・意見交換では、共同研究のアイデアや今後の研究の展開についてのご提案もあり、とても有意義な時間となりました。

今年度の最終回は2023年1月20日(金)17時から開催予定です。多くの皆様のご参加をお待ちしております。

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*健康福祉システム開発研究会について

本研究会には主に企業、大学・教育機関、行政、介護・福祉分野の関係者が参加し、産学官の連携により、超高齢社会においてもご高齢の方が健康で健やかに生活できる環境を支援し、解決していく方法を考えることを目的としています。