2021.10.29
ユマニテクプラザ5者連携セミナーで工学研究科の稲葉教授が講演を行いました
三重大学は、ユマニテクプラザにおける「知の拠点づくり」を目的に、東京大学、三重県、三重県産業支援センター、みえ大橋学園の5者により協定を締結し、地域の活性化を推進するため、様々な教育研究活動を展開しています。
令和3年10月22日(金)、今年度1回目の5者連携セミナーを開催しました。メインテーマは、昨年来、「産学官連携で実現する産業競争力の強化」として開催しており、今回は、サブテーマに「コロナ禍での新たな挑戦<DXなどの活用も行いながら>」を掲げました。
新型コロナの感染防止の観点から、今回もハイブリッド開催にしたところ、緊急事態宣言が解除されたためか、会場参加は定員の50名に達し、オンライン参加の39名を上回る状況となりました。
セミナーでは、東京大学 地域未来社会連携研究機構長の松原宏教授が「DXを活用した地域産業競争力強化の課題と解決方策」、(株)FIXER 代表取締役社長の松岡清一氏が「四日市製造業 DXへの挑戦」と題して、ユマニテクプラザ会場から講演を行いました。また、フラー (株)人事広報グループ長の川野晃太氏が「フラーが取り組む、地域のデジタル推進」と題して、オンラインで講演を行いました。
三重大学からは、副学長・北勢サテライト長で工学研究科の稲葉忠司教授が「産学官連携による脊椎疾患治療の有効性評価」と題して、ユマニテクプラザ会場から講演を行いました。
脊椎の役割には体重を支える働き、体に柔軟な屈曲や回旋等の動きを与える働き、脊椎の中を走る神経を保護する働きの3つがあり、この脊椎が病気や怪我によって損傷を受けてグラグラになったときは、体内固定具と呼ばれる金属の器具で、損傷した脊椎を固定する手術を行う必要があるとの説明があり、この脊椎固定術の有効性を評価するために産学官が連携して取り組んだ成果について紹介されました。
稲葉教授の講演後には、ユマニテクプラザのテナント企業参加者から、「三重大学との共同研究により、世界にアピールできる新サービスを創っていけるよう期待している。」との発言がありました。三重大学にとっても、まさに「知の拠点づくり」と産学官連携による地域の活性化推進につながることが期待できるセミナーとなりました。
なお、ケーブルテレビCTYのニュース番組で放映されましたので、こちらもご覧ください。
▼CTYストリーミング放送(10月25日放送分)
*掲載期間:放映より1ヶ月