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2021.10.12

「令和3年度 四日市市民大学 21世紀ゼミナール」第1回を開催しました

令和3年10月2日(土)、四日市市にある「ユマニテクプラザ」の研修室において、令和3年度の1回目となる「四日市市民大学 21世紀ゼミナール」(四日市市からの委託事業・北勢サテライトが企画運営)を開催しました。当初、1回目は9月4日(土)にスタートする予定でしたが、コロナ禍により四日市市から延期要請があり、この講座は12月11日(土)に延期しました。その後、10月1日からは四日市市の行事開催方針が見直され、感染対策を徹底したうえでの対面による開催が可能となったことから、10月2日(土)の講座は、予定どおり開催することができました。

1978(昭和53)年度に開設された四日市市民大学(一般クラス)は、今年度で44回目を迎えました。三重大学は、この中の1つのコースとして「21世紀ゼミナール」を提供していますが、2006(平成18)年度から参加し今年度で16回目を迎えました。

おかげさまで、毎年ご好評を頂いており、今年度は定員の倍を超える応募がありました。21世紀ゼミナールは、その時々にタイムリーなテーマを取り上げており、人気のあるコースとなっています。

今年度は、「医療最前線、そして大学の医療の研究は!?」を統一テーマに計6回の講座を予定しています。

1回目の講座は、「新たな感染症にどのように立ち向かうのか!~新型コロナウイルス感染症への対応を経験して~」と題して、三重大学医学部附属病院の田辺正樹教授と新居晶恵看護師長が講師を務めました。

田辺教授からは、「新型コロナウイルス感染症について」として、2019年末、新型コロナウイルス感染症の世界的大流行(パンデミック)が生じ、国境閉鎖・緊急事態宣言が発令され、働き方や感染対策を工夫し立ち向かった社会の様子が紹介されました。続いて新居晶恵看護師長からは、「感染対策のお話」として、基本的な感染対策について分かり易く説明されました。その後、手洗いの演習があり、受講者の皆さん、正しい手洗い方法を楽しそうに実践し、その効果を専用の機器で確認していました。講演の終了後には、活発な質疑応答が展開され、皆さんが、日々感染対策に腐心されている様子が窺えました。

10年~40年に一度発生すると言われている感染症のパンデミック。世界を震撼させたSARSやMERSは局所的に収まりました。しかし、今回の新型コロナウイルスは、瞬く間に世界に広がりました。これは、国を越えて進展するグローバリゼーションがその大きな要因であり、収束に向けても、ワクチンや治療薬の開発、知見や情報の共有など、国を越えた連携によって立ち向かうことが不可欠であることを理解できました。今後、ますますグローバリゼーションが進展する社会においては、国を越えた連携がより重要になることを認識する機会となりました。

次回は、11月6日(土)に「日本で失明の原因となる4大疾患について」(講師:三重大学医学部附属病院 近藤峰生教授)を開催します。

以上