知的イノベーション研究センター

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2019.11.01

北勢サテライト「西村ゼミ in 四日市」第1回を開催しました

10月16日(水)北勢サテライト(四日市市ユマニテクプラザ)において、地域イノベーション学研究科 西村訓弘 教授による第1回「西村ゼミ in 四日市」が開催されました。

 

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初回となったこの日には、四日市市に立地する食品、工業機械、保険、金融など様々な企業から総勢17名の方々が集いました。西村教授からは「地域を知り、活躍の場とするために -地域のもつ潜在的な力について- 」というテーマの下、西村教授の個性そのままに冒頭から最後まで熱弁が振るわれました。

 

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話が進むにつれて熱を帯び、講義では「分かった」という安易な思い込みへの警鐘をはじめ、自分の能力からモノの見方に関する話がなされ、「あいまいな理解を積み上げても、有効な結論は導き出せない。」「自分の立っているレベルでそれぞれの理解力が異なるのであり、裏付けされた知識によって物事の見え方が違う。」というお話しがありました。

 

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また、地域創生に対しては、高齢化・人口減少・過疎化が進み、三重県の約半数となる市町は消滅可能性自治体と呼ばれているが、「そもそも明治時代の3,000万人から、1億人まで人口が増えた日本の適正人口とはどれくらいなのだろうか。」という疑問が投げかけられました。

そんな過疎化によって人口減少した町で、新たなビジネスモデルにチャレンジした成功者の事例を交え、「むしろ過疎化した環境のほうが、挑戦しやすい環境なのではないか。」という地域の特性を活かした事例紹介や意見交換を踏まえ、高度成長期を経た日本は、成長期から成熟期へと転換しており、従来の方法とは異なるやり方を取らなければならない。そこにいち早く気付き、目の前の資源を有効活用する者が成功のカギなのではないか、参加者の一人として、そのような感想を抱いた初回の「西村ゼミ in 四日市」となりました。

 

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この北勢サテライトでの西村ゼミは、今年度あと2回ほど開催を予定しています。新たに発足した北勢サテライトを足場とし、”地域貢献大学”の三重大学ができることは何だろうか。手探りながら一つ一つを積み重ねていければと想いながら、この日のゼミを終えました。